香港警察、黒服の青年2人に発砲 実弾3発

2019/11/11
更新: 2019/11/11

香港の西湾河で11日午前7時15分頃、警察が黒服でマスク姿の青年を銃撃した。青年2人は、警官に拘束されている別の青年を助けるため警官に接近していた。

デモ初の死者が出たことに抗議するため、香港でゼネストが呼びかけられている。11月11日の朝、一部の抗議者は西湾河の道路で障害物を設置した。道路を横断中の男性警官が突如、後方を歩行中の白服の男性に拳銃を向け、拘束した。2人の青年が男性を助けようと近寄ったところ、警官は約1メートルの至近距離から1人の青年の腹部に1発銃撃した。さらに、別の青年に向かって2発実弾を発射した。

銃撃の様子を、現地メディア・丘品新聞が撮影していた。銃撃を受けて路上に倒れた青年は、目を開けたが腹部から血が流れ出ており、意識はもうろうとしている様子。警官が無理やり青年を起こすなど、粗暴に扱っている様子が映っている。

2人の青年は救急車で運ばれた。

(文・佐渡道世)