[北京/上海 25日 ロイター] – 中国税関総署によると、同国の11月のレアアース(希土類)磁石の対米輸出は、前月比21.2%減の376トンだった。
米中関係の改善で在庫を積み増す必要性が低下したとみられている。前年同期比でも3.2%減少した。
レアアース磁石は、医療機器、家電、防衛など様々な分野で利用されている。
ロイターが入手した政府文書によると、米国防総省は、対戦車ミサイル「ジャベリン」やF35戦闘機で使われるレアアース磁石の備蓄を計画している。[nL4N28U1SY]
中国は今年5月、米中貿易戦争を受けてレアアースの供給を制限する可能性を示唆したが、その後はレアアースの年間生産枠を記録的な水準に引き上げている。
ただ、11月のレアアースの輸出は全体で2636トンと、2015年5月以降で最低となった。
11月のレアアース磁石の輸出は全体で2891トン。前月比で6.5%減、前年同月比で10.4%増だった。
レアアース磁石の最大の輸出先はドイツで、11月の輸出は672トンだった。10月のドイツ向けの輸出は708トンで、少なくとも2016年以降で最高だった。
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