中国国内のSNS微博には、1月26日、日本から届いた100万枚のマスクは大手スーパーのイトーヨーカドーが寄付したとの情報や報道が出ている。同社の広報担当者は28日、四川省成都市に輸送されたマスクの大半は成都市に寄付すると大紀元に述べた。
成都市にある四川航空は1月25日、中国版ツイッター「微博」で、「日本の友人がマスクを寄付するとの情報を得た。四川航空はこの輸送任務を直ちに引き受けた」。「引き受けた100万枚のマスクを積んだ3U8086四川航空の航空便は成都双流国際空港に到着した」などと書き込んだ。
これを受けて、国内ネット上では「日本の友人」は「イトーヨーカドーだ」との情報が出た。香港メディア「鳳凰衛視」の日本駐在記者、李淼氏は26日、微博に「私見であるが、中国の駐日本大使館員の話から、今回中国にマスクを寄付した『日本の友人』は日本のイトーヨーカドーだ」とのコメントを書き込んだ。
中国では新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大により、各地でマスク不足が深刻になっている。このため、ネットユーザーらは次々と、イトーヨーカドーへの感謝を述べた。ある人は「今までの反日デモでイトーヨーカドーの店舗を破壊した人は謝罪しろ」と投稿した。
イトーヨーカドーの広報担当者は28日、大紀元の取材に対して、成都市政府の要請を受けて、24日、成都市にマスクを輸送したと話した。担当者によると、輸送したマスクは基本的に寄付する方針だ。一部は現地の成都イトーヨーカ堂有限公司の店舗で販売されるが、残りの大半を成都市に寄付するという。
(張哲)
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