[1日 ロイター] – 格付け会社S&Pグローバルは、オーストラリアの大手銀行は新型コロナウイルス流行に伴う貸し倒れの急増を乗り切ることが可能であり、こうした銀行の大半に格下げのリスクはないとの見解を示した。
ただ、今年の銀行の貸し倒れは昨年の3倍以上に増えると予想。感染拡大による経済活動の混乱を踏まえ、昨年の約2倍としていた従来の予想を修正した。
S&Pはまた、主要銀行は貸し倒れが昨年の約6倍に増えた場合にも耐えられると指摘。純利益や配当は大幅に減るものの、大半の銀行で資本が大幅に減ることはないとの見方を示した。
ただ、今後の不動産価格の急落と経済見通しの悪化により、景気減速がより深刻になり、長期化する場合は、銀行の格下げにつながるとした。
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