[安養(韓国) 7日 ロイター] – 韓国で新型コロナウイルスに感染した50歳の重症患者に112日間、生命維持装置の体外式膜型人工肺(ECMO)が使用され、その後に両肺の移植手術が実施された。患者は快方に向かっている。病院側が発表した。
新型コロナ患者へのECMO使用期間としては世界最長で、新型コロナ発生以降の肺移植手術は世界で9件目だという。
患者は2月下旬に入院。ECMOは患者から取り出した血液を酸素化し、体内に戻す仕組み。
翰林大学校聖心病院の医師によると、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」や抗エイズウイルス薬「カレトラ」、ステロイド剤での治療を試みたが、患者の肺繊維症の悪化は食い止められなかったという。
このため、残された選択肢は肺移植にほぼ限定された。
手術の執刀医は、ECMOの治療を受けている患者に対する肺移植手術の成功率は50%だったと明らかにした。
同院によると、新型コロナ発生以降、肺移植手術は中国で6件、米国とオーストラリアで各1件、行われている。
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