米政府、中国外交官の大幅削減を要求か スパイ対策の一環で

2020/08/02
更新: 2020/08/02

米政府は中国に対し、米国内の外交官の数を大幅に削減し、中国に駐在している米国人外交官と同じ水準にするよう命じる可能性が出ている。

ワシントン・タイムズ紙28日付の報道によると、米国務省高官は「中国のスパイを調査するため連邦捜査局(FBI)は捜査員2000人を投入しており、その負担を軽減するためでもある」と述べた。それ以外にも米外交官が中国で「平等な待遇」を受けられるよう要求する。 米中当局は相手国の領事館を閉鎖した後、外交官の「対等な扱い」に関する協議を先週始めたという。

FBIのレイ長官は先月の演説で、「FBIは今、10時間ごとに、中国が絡む新たな対スパイ活動を開始している。全国で進行中の5000件近い対スパイ活動のうち、半数近くは中国と関係している。中国スパイの攻撃する主な標的は、中共ウイルス(新型コロナウイルス)を研究する米医療機関や製薬会社、学術機関だ」と話した。

ヒューストン中国総領事館を閉鎖後、トランプ大統領は「ほかの中国の在米公館を閉鎖する可能性も排除しない考え」を示した。ポンペオ米国務長官は、「在米の中国外交官の数は在中の米国外交官よりもかなり多く、また中国外交官は米国外交官よりも自由度がはるかに高い」と指摘した。中国では自由に活動することができず、現地の幹部や学術機関、研究機関へのアクセスが限られているのに対し、在米の中国人外交官は米国の開放的な社会環境を最大限に利用していると、米国当局者は以前から不満を抱いていた。 そのため、米国は昨年、中国の外交官に対する規制を強化した。

米国務省の最新情報によると、在ワシントンDC中国大使館だけで245人の外交官がおり、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴにも多数の外交官がいる。 それに対し、中国にいる米国の外交官は全部で、200人ほどだという。

(大紀元日本ウェブ編集部)