[東京 23日 ロイター] – 加藤勝信官房長官は23日の閣議後会見で、三菱重工業<7011.T>が国産ジェット旅客機「スペースジェット(SJ)」の開発を凍結する方向で調整に入ったと伝えられたことに関連して、同社が開発主体企業として応募している次期戦闘機開発計画について「着実に進めたい」との考えを示した。
三菱重工のスペースジェット開発に関して加藤官房長官は「グループ全体の厳しい状況を考慮した適正な規模で推進し、コロナによる深刻な状況を踏まえ、スケジュールの精査は行っていると承知しているが、現時点でそれ以上のコメントは差し控えたい」と語った。
政府が2030年代に導入を目指す次期戦闘機について、三菱重工が開発主体企業に応募し、月内にも選定される見通しであることに関連しては「現在、三菱重工との間で契約に関する手続きを進めていると承知している」とした上で、「日本の航空戦闘における効果的、効率的な対処能力を確保・維持していくため、引き続き次期戦闘機の開発については着実に進めていきたい」と述べた。
総務省がこの日発表した9月全国消費者物価指数(生鮮食品除く)が前年比0.3%低下し、2カ月連続のマイナスとなったことに関しては、GoToトラベルの影響があるとした上で、「今後の新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、引き続き物価動向はしっかり注視していきたい」と語った。
*内容を追加しました。
(石田仁志 編集:山川薫)
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