米上院の司法委員長を務めるリンゼー・グラム上院議員 (共和党、サウスカロライナ州選出) は11月9日、ペンシルベニア州の老人ホームで、バロット・ハーベスティング(第三者が有権者から票を回収し、投票所や郵便局まで届けること)が行なわれた可能性があると述べた。事実だとすれば、これは違法行為である。
グラム議員はFOXニュースとのインタビューで、この主張の具体的な証拠を提示しなかった。彼は、ペンシルベニア州が集計をめぐる法廷闘争に巻き込まれている中、2万5000件に上る案件の調査が行われていると述べた。主要メディアが民主党候補のジョー・バイデン氏の勝利を発表した後、トランプ陣営は訴訟を起こしている。
「もっと多くの情報がある。現在、異なる老人ホームの2万5000人の居住者が、全員同時に郵送の投票用紙を申請した可能性があると分かった」とグラム議員は9日のFOXニュースで語った。「ペンシルベニア州ではバロット・ハーベスティングは認められていない。同じ年齢グループの、異なる場所にいる2万5000人が同時に投票用紙を申請する確率はどれくらいか?誰かがこれらの老人ホームで悪さをしている」
大統領選挙での不正疑惑の渦中で、グラム議員はトランプ大統領を支援する努力をしていると再度主張した。大紀元はすべての訴訟が解決され、票の集計が終わるまで、大統領選挙の勝者を発表しない方針だ。
「私たちは、トランプ大統領に投票した人々と、この国全体のためにも、(投票)システムを検査する義務がある。2020年に郵便投票の問題を解決しなければ、私たちは二度と大統領選で勝てないだろう」とグラム議員は述べた。「2016年と2020年を比べて最大の問題、最大の違いは、大規模な郵便投票を行ったことだ。郵便局ではなんでもありの状況で、規則は存在しない。近いうちに何らかのルールを打ち出さなければ、私たちは大統領選で永久に負け続けるだろう」
グラム議員の主張に関する問い合わせに対して、ペンシルベニア州の州務長官からすぐに回答は得られなかった。
フィラデルフィア市の朝刊Philadelphia Inquirer紙によると、ペンシルベニア州には約700の介護施設と1200の老人ホームがある。州の法律は、州内でのバロット・ハーベスティングを違法としている。
ウィリアム・バー米司法長官は、米連邦検事らに対し、不正投票の申し立てを調査するよう指示した。
バー氏は「私は、投票不正の申し立てに素早く適切に対処する必要性を強調し、その権限と指針を与える。そうすれば、アメリカ国民は、支持する候補者や政党にかかわらず、私たちの選挙結果を完全に信頼することができる」と述べた。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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