[マニラ 13日 ロイター] – 台風22号(ヴァムコー)による死者が少なくとも39人に上ったフィリピンでは、首都マニラとその近郊が数年ぶりの大規模な洪水に見舞われる中、警察や軍隊による行方不明者の捜索活動が続けられている。
ヴァムコーは11日遅くから12日朝にかけて、フィリピン最大の島ルソン島を直撃。今年、フィリピンを襲った21個の台風の中で最も大きな被害をもたらした。フィリピンは過去2カ月間に8個の台風の直撃を受けており、台風19号(コーニー)でも25人の死者を出したばかり。
軍幹部によると、依然として22人が行方不明となっている。首都周辺では約50万戸が停電しており、ルソン島では学校の遠隔授業や政府機関の業務も一時中断されている。
最も洪水被害が深刻だった地域の一部で水位は徐々に低下してきてはいるものの、数万戸の住宅が浸水被害を受けた。
災害救助当局によると、多くの住民が住宅の屋根に取り残されるなどしており、首都近郊で約6000人が救助された。
政府当局は災害復興作業に着手。ドゥテルテ大統領は12日、避難所や救援物資、金融支援などの整備を確約した。
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