米財団、安倍前首相に「世界政治家賞」を授与

2021/03/24
更新: 2021/03/24

毎年、平和貢献した世界の政治指導者や企業トップを表彰する米アピール・オブ・コンサイエンス財団は3月22日、安倍晋三前首相に「世界政治家賞」を授与した。ニューヨークで開かれた授賞式で、同財団会長シュナイアー氏は安倍氏の受賞について、「伝統的な精神に基づく平和共存と国家への奉仕精神は、国を超えた多大な貢献」であると説明している。

安倍氏は首相職を通じて「自由民主、人権、法の支配など普遍的な価値の促進は地域的および世界的な平和と繁栄を達成するために不可欠であることを一貫して強調」したとコメントを発表。また、ホロコースト生存者であり、信教の自由と平和促進に尽力するラビ・シュナイアー財団会長をたたえた。同財団による安倍氏の受賞は1月4日に発表された。

バイデン米大統領は安倍氏の受賞に祝辞を発表し、「世界中における貢献と日米同盟をはじめとする長年の個人的な協力に感謝を示す」と述べた。賞のプレゼンターであるヘンリー・キッシンジャー博士は、「その指導の下、日本は国民と経済成長に多大な貢献をしてきた。経済発展と地域の平和の鍵である日米の友好関係にも貢献した」と述べた。ほかにも、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相やイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相など世界の指導者からお祝いの言葉が寄せられた。

アピール・オブ・コンサイエンス財団は今年、企業トップの世界的な貢献者としてファイザー会長兼CEOアルバート・ブーラ博士を選んだ。ラビ・シュナイアー財団会長は、新型コロナウイルスで傷ついた世界を助けるためにリーダーシップを発揮して、世界各国へ奉仕した努力を評した。

過去の世界政治家賞の受賞者には、英国のデービッド・キャメロン氏、インドネシアのスシロ・ユドヨノ氏、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド氏など。

(佐渡道世)