台湾行政院長「香港の二の舞にならないよう外敵と戦おう」 芸能人の新疆綿花支持を受け

2021/03/28
更新: 2021/03/28

強制労働の疑いがある新疆産綿花をめぐって、一部の台湾人芸能人が、この主張がでっち上げだとして、使用禁止を表明したブランドとの広告契約を解約した。台湾の蘇貞昌・行政院長(首相)は26日、「台湾は民主と自由が失われないように、香港を鏡にして一致団結して外敵と戦おう」と呼びかけた。

スニーカーメーカー・コンバースのイメージキャラクターを務めるチェロ奏者兼女優であるオーヤン・ナナ(欧阳娜娜)、スポーツ用品メーカーのプーマのCMに起用された俳優兼モデルのグレッグ・シュー(許光漢)、スポーツ用品大手のアディダスのCMに登場する俳優のエディ・ポン(彭于晏)、チャン・チュンニン(張鈞甯)は相次ぎ、「中国とその人権問題を誹謗中傷するいかなる企みにも反対する」と表明し、各メーカーとの契約を打ち切った。

蘇貞昌・行政院長は26日、メディアの取材に対して「一部の芸能人は、自分の利益のため、または人権の重要性を分かっていないためか、国家利益を損なう言動をとりました。それでも私たちはやはり、こうした人たちに対して、みんなと一緒に人権のために声を上げるよう呼びかけたい」と語った。

「台湾が過去の権威主義から民主主義に、そして世界から人権を尊重する国家だと称賛されるまでに、実に何世代にもわたる努力を要した」と述べた。

蘇行政院長は「台湾は香港のように民主と自由を失い、中国共産党の圧迫を受けながら暮らすような国になりたくない」と訴えた。

台湾の李永得文化相も同日の立法院(国会に相当)での答弁で、「中国共産党は深刻な人権侵害を犯した。台湾は全世界と共に中国共産党を批判し、ボイコットすべきだ」と述べた。

現在、中国大陸と香港、台湾の芸能人51人が新疆産の綿花を支持する姿勢を見せた。

(大紀元日本ウェブ編集部)