共産党100周年式典「まるでホラー映画」 中国人記者が投稿

2021/07/02
更新: 2021/07/02

北京で1日、中国共産党の創立100周年の祝賀式典が行われた。統一された動きと辺り一面の赤い旗、「まるでホラー映画」とその場面を形容した中国人記者は、愛国主義者や五毛党から攻撃に遭い、アカウントが封殺された。 

式典で、習近平党総書記が演説で対外強硬姿勢をアピールし、最後に「偉大で栄光ある正しい共産党、万歳」と声を上げると、式典に出席した約7万人の参加者らも一斉に「万歳!」と叫んだ。

若手エリートを養成する中国共産党の青年組織「共産主義青年団(共青団)」の中から選りすぐりの美男美女を集め、そろいの服を着て、「共産党なくして新中国なし」と革命歌を合唱し、会場を盛り上げた。

そんな中、見兼ねた「三聯生活周刊」誌の記者と表記される中国のSNSウェイボー(微博)アカウント「福‧宋」は1日、「整然と並んだ少女たち、我が身を捧げようとするその誇らしげな表情、まるでホラー映画のようだ。ほんの数秒見ただけで、鳥肌が立った」と投稿した。

この投稿がすぐ、五毛党と愛国主義者たちの攻撃の的となった。投稿アカウント「福‧宋」までも削除された。

同アカウントは中国の週刊情報紙「三聯生活周刊」の主筆である宋詩婷氏だとみられる。

アカウントが削除された後も、五毛党らが、続々と「三聯生活周刊」誌の公式ウェイボーアカウトに書き込み、宋記者を罵倒した。

同誌は現在、コメントを出していないが、ネットユーザーからのコメントを削除し続けている。

一部のネットユーザーたちも、100周年式典は「まるで北朝鮮、不快感で鳥肌が立つ」などとコメントしていた。

「朝の朗読シーンを見た時、北朝鮮かと思った。同僚は気持ち悪かったと言っていた」

「北朝鮮のような既視感がする、頼むから早く終わってくれ!」

「長い昏睡状態から覚めた人だったら、自分は北朝鮮へタイムスリップしたのではないかとでも思うだろう」

また、ツイッター上でも、「中国共産党の祝賀シーンはビッグサイズで、まるで高級バージョンの北朝鮮だ」などと皮肉る人もいた。

(翻訳編集・李凌)