海上自衛隊の新型護衛艦「みくま」進水式 鬼木防衛副大臣が臨席

2021/12/10
更新: 2021/12/10

12月10日、三菱重工業長崎造船所で、海上自衛隊のもがみ型護衛艦4番艦の命名式・進水式が行われた。鬼木誠防衛副大臣が臨席し、艦を「みくま」と命名した。多様化する任務に対応すべく、新型護衛艦の調達が進められている。

式典に臨席した鬼木誠防衛副大臣(海上自衛隊提供)

「みくま」は自衛隊が配備を進めているステルス護衛艦(FFM)「もがみ」型の4番艦。艦名「みくま」は、大分県日田市付近を流れる「三隈川」に由来している。

令和3年度の防衛白書によると、防衛省・自衛隊は増加する多様な任務への対処能力を向上させるため、防衛大綱で定めた護衛艦54隻体制の実現に取り組んでいる。そのうち、平時の警戒監視活動から有事における機雷戦を含む各種戦闘に参加できる新型の護衛艦として「もがみ」型が22隻配備されることとなっている。

海上自衛隊の新型護衛艦(FFM)「みくま」の進水式の様子(海上自衛隊提供)

「もがみ」型は従来型の護衛艦で必要とされていた約200人の人員の半数で運用することができるほか、従来の護衛艦にはない機雷捜索・除去の能力を備えるほか、多様な兵装を搭載することで幅広い任務に対応することが可能となっている。

進水後も各種艤装を行い、2023年3月に就役する予定だ。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。