発がん性物質混入の恐れでシャンプー自主回収 = ユニリーバ 

2022/10/26
更新: 2022/10/27

日用品大手ユニリーバは、スプレー式ドライシャンプーに発がん性物質ベンゼンが含まれる可能性があるとして、各ブランド製品の自主回収を発表した。

米国食品医薬品局 (FDA)のWeb サイトに掲載されたユニリーバの発表によると、対象となるブランドはダヴやネクサス、スアーブ、TIGI、トレセメで、全米の小売店で販売されていた。製品はすべて2021年10月以前に製造されたものだという。

なお、自主回収を発表した18日時点では、対象製品に対する有害事象は報告されていないとしている。

米国疾病対策予防センター(CDC)によると、ベンゼンはプラスチックや樹脂など多くの工業製品の製造に使用される化学物質で、タバコの煙やガソリンの燃焼によっても大気中に放出されることがあるという。皮膚などから吸収され、白血病などの血液がんを引き起こすことがある。

ユニリーバは、独立した健康被害評価を行なった結果「検査で検出されたリコール製品に含まれるベンゼンに毎日さらされたとしても、健康に悪影響を及ぼすことは想定されない」と述べた。

ユニリーバは、消費者に対象製品の使用中止を呼びかけ、同社のリコールサイトから払い戻し手続きを進めるよう求めている。

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