現地時間20日、東北大学理事・副学長の小谷元子氏が、国連「10人委員会」のメンバーに選出された。同委員会の任期は二年。日本人が選出されるのは委員会設立以来3人目となる。
10人委員会は世界各国の市民社会、民間セクター、科学界から構成され、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて科学技術イノベーション(STI)の観点から議論を行う「STIフォーラム」に対して助言等を行う。
2016年以来毎年開催されているSTIフォーラムでは、世界中の様々なステークホルダーが、国連が全世界と進める「持続可能な開発目標」(SDGs)と科学技術との関係を討議している。
小谷氏は2004年から東北大学大学院理学研究科数学専攻教授を、2012年から同大学原子分子材料科学高等研究機構長を務めた後、2020年に同大学理事・副学長に就任し、2022年に外務大臣次席科学技術顧問に就任している。
日本政府は21日付の声明で、「アントニオ・グテーレス国連事務総長が、同委員会設立以来3人目となる日本人の委員として、小谷理事を選出したことを歓迎すると共に、科学分野で国際的にも顕著な実績を積んでこられた小谷理事の知見が、SDGs達成に向けたSTIの活用に関する議論の更なる進展に繋がることを期待します」と述べた。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。