中国の通信機器大手メーカーであるファーウェイ(Huawei)製のスマートテレビには、遠隔操作で自宅を監視する機能が備わっており、ユーザーのプライバシーが常に監視される可能性がある。専門家の指摘によれば、ファーウェイのテレビは、中国共産党(中共)の監視プロジェクト「天網」と連携しており、利用者は知らず知らずのうちに政府の監視対象になっている恐れがある。
元技術者である劉氏は、「ファーウェイのスマートテレビにはカメラが内蔵されており、スマートフォンを通じて自宅のテレビを遠隔操作することで、家の中をリアルタイムで見ることができる。このカメラは写真撮影や録画、ビデオ通話にも対応している」と述べ、ファーウェイが中共軍とつながりを持っており、スマートテレビの使用はセキュリティ上のリスクを伴うと警告している。
劉氏は、以下のように語っている。「ファーウェイのような会社は、職業的な倫理観がないため、また共産党の指示に従うか、あるいは自身が共産党の一部であるため、カメラを使ってユーザーの記録と監視さえも行うことができる。したがって、この種のスマートテレビは、市民にとって大きなリスクをもたらす」
劉氏によると、ファーウェイは「天網」プロジェクトの主要な契約会社であり、そのスマートテレビのカメラは、プロジェクトの一部として、政府による市民の監視ツールとして、使用されている。
さらに、劉氏は「『天網』プロジェクトのシステムは、ファーウェイによって開発されたものだ。彼らはそのシステムにバックドアを設置しており、インターネットに接続された瞬間、自動的に『天網』プロジェクトにリンクされる。遠隔操作によりカメラを制御し、まるで直接監視しているかのように、ユーザーを見張ることが可能だ」と述べている。
「天網・プロジェクト」とは、中共によって作られた世界でも最大級の監視カメラネットワークだ。このシステムは顔認証、ビッグデータ分析、AI技術を活用し、駅やホテル、ショッピングセンター、劇場などの公共の場所、またバスや地下鉄、タクシーなどの交通手段に設置されたカメラを通じて、短時間の内に多数の人々の身元を割り出すことができる。
以前AI技術関連企業に勤めていた劉さんは、新唐人テレビのインタビューで、天網・プロジェクトが、スマートテレビを通じて家庭内の様子まで監視することが、可能であると述べた。彼女の話によると、中国の市民は、プライバシーをほとんど享受することができず、まるで巨大な監獄にいるかのような生活を強いられているとのことだ。
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