8月11日、パリオリンピックが閉会した。世界中から集まった選手たちは競技場で力を尽くし、メダルを目指した。彼らは大会の華やかさや開催国フランスの温かい歓迎を賞賛していたが、一方でパリ市民の中には異なる意見が見られる。
18日間の熱戦を終えたパリオリンピックでは、選手たちは引き続きフランスの友好的な雰囲気と大会の壮大さに魅了されている。
サンドニのオリンピック村では、米国の円盤投げ選手、ジョセフ・ブラウン選手が開会式を大会の最高の瞬間として挙げ、「それはまるで叙事詩の一節を見るようで、全てが壮大だった」と語った。
しかし、パリ郊外のサンドニに住む人々は こうした感情とは違うとても複雑な感情を抱いている。
地元の高校生エンダ・フォファナさんは、自宅の向かいで4年間にわたってオリンピック村の建設が行われ、それを受け入れてきたが、その補償は一切なかった。
地元の高校生、エンダ・フォファナさんは次のように語っている
「体操のチケットがもらえると思っていた。だって、本当に好きだから。でも、私たちはないがしろにされたみたいで、何の補償もなかった」
オリンピックがもたらす活気や地域の安全性が向上した事は歓迎された。しかしその一方で、夜を徹して建設作業が行われていたことへの不満や、オリンピック村の近くに住む人々は毎日出入りするときもセキュリティチェックを受けなければいけなかったことなど、それに伴う不便な事も多く発生している。
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