「弓で手当たり次第に人を襲う人がいる……」
中国山東省臨沂市(りんぎし)で11日17時頃、市民に対する「無差別傷害事件」が発生した。凶器はなんと「弓」だ。
現地公安当局によると、容疑者の男(29歳)はすでに逮捕されており、負傷者は2人だという。
事件の関連映像のなかには、病院で治療を受ける複数の市民の姿があった。いずれも弓矢によって腰部や背中を射られ、その体には矢が突き立てられたままだ。見るからに、「痛そう」な様子だ。
また、別の映像のなかには、「バン、バン、バン、バン」という音が絶えず聞こえてくるなか、車体のあちこちに矢が突き刺さった白いパトカーの姿もあった。
関係者によれば、弓を持った何者かが、建物の1階と2階の間の階段のところに潜み、来るものは誰であれ襲撃するという。
気になる動機については、
「隣の車修理店が取り付けた監視カメラに不満があったため、その店に来た客を狙った」
と現地警察は公表しているが、事件現場が現地警察の派出所から近いことなどから、
「社会への報復を狙ったのではないか」
と考える人は多い。
中国では近年、自動車などを凶器にして暴走させ、無差別に歩行者などを襲撃する「社会報復」を意図したかのような凶悪事件が後を絶たない。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。