多くの新築住宅が激安価格で売り出されていてもなお、とにかく「売れない」実情があるなかで、それでも、中国各地で「土地徴用に伴う強制的な家屋取り壊し」が続いている。
中国河南省漯河市のある「武術学校(商橋武校)」の学生たちは11日、公安の制服を着て、その「取り壊し現場」で村民を鎮圧する側に加わり、負傷させたことがわかった。
現地の村民によると、「この日やってきた学生は数百人に及び、いずれも十代だった。しかし、取り壊し現場では水や食料の提供がないため、午後になると学生たちは力尽きて地面に横たわるほど疲れたが、聞けば『学校には戻れない』という。さらに問い詰めると、日給は100元(約2000円)ももらえないと話してくれた」という。
動画投稿者も、「これら学生の価値観は歪められてしまった。強制取り壊しなんて人間のやることではない。しかし、こんな現場に加わる我が子を見たら、保護者はどんな気持ちになるだろうか」と嘆かずにはいられなかったようだ。
「公正と正義を求める民衆を鎮圧せよ!」=中国警察学校の実戦訓練
昨年10月、河北省保定市にある警察学校「中央司法警官学院」で行われた実戦演習の内容がSNSで拡散された。その演習とは、なんと「公正と正義を求める」というスローガンを掲げる「民衆の抗議者」を、力ずくで鎮圧するものだった。
「出稼ぎ労働者の集団」を鎮圧する訓練
昨年9月にも、雲南省にある教師養成大学「楚雄師範学院」で、「給料の支払いを求めて抗議する、出稼ぎ労働者の集団」を鎮圧する訓練が行われていた。
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