中国・上海にある国家級サファリパーク「上海野生動物園」のカンガルーと触れ合う際は、ご用心を!
同動物園のカンガルーに餌やりをしていた来園客が、カンガルーに殴られて負傷する「事件」がおきた。
この日、「カンガルーパーク」で子どものカンガルーに餌やりをした後、その場で立ったまま、友人とおしゃべりしていた女性の前に突然、彼女よりも背の高い大きなカンガルーが現れた。その大きなカンガルーは両手で女性の目や首、腕、ふくらはぎを目掛けてパンチしたという。
女性の悲鳴を聞きつけて、職員が駆け付け、彼女はなんとか助かったが、女性は結膜炎のほか、筋肉にも損傷を負い、狂犬病の注射まで受ける羽目になり、数日間の休暇を余儀なくされた。
カンガルーパークに入る前、「夜になるとカンガルーたちは非常に興奮する」との告知を受けていたが、「まさか殴られるとは……」と、女性はいまも信じられない様子で振り返る。
「カンガルーって、人を攻撃することがあるのか……」
事件の後、問題のカンガルーパークに潜入取材した中国メディアの記者は、「単なる観光客」としてこの問題を職員にぶつけてみた。すると、「必ずしもないとも言い切れないが……、総じていえば、攻撃される確率はとても低い」とあいまいな回答が返ってきたという。
それでも、昼に比べ、夕方のほうがカンガルーはより活発になる。この日、潜入記者の目の前でも子どものカンガルー2匹がケンカをはじめていたという。そのケンカの様子を見に来園客は集まっていたが、この時、職員は「ケンカするカンガルーに近寄らないよう」注意を呼びかけていたそうだ。
この「上海のカンガルーに殴られる事件」は中国のSNSで話題になり、「自分もそのパークでカンガルーに攻撃されたことがある」と訴えるユーザーが続出している。
「自分が殴られた時は、エサやりのスピードが遅すぎたのか、怒られたようだった」
「何度もエサを食べている大きいカンガルーではなく、いつもエサにありつけていなかった小さなカンガルーにエサをあげようとしたら、大きなカンガルーから平手打ちされた」
ともかく、これで、カンガルーは「凶暴な一面がある」ことがわかった。触れ合う際には、気を付けたほうがいいかもしれない。
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