中国の最も尊敬されている人権派弁護士の1人であり、「中国の良心」と呼ばれる高智晟(こうちせい)氏。
利益を前に、彼は正義と良知を選んだため、中国当局から拉致、投獄され、電気ショックや殴打などの残酷な拷問を受けた。彼の物語は数え切れないほどの人々に感動を与え、その名はいまや「正義の代名詞」にすらなっている。
その高氏が2017年8月13日に失踪して、今年で7年になる。
今年「も」、彼が失踪した日である8月13日に、アメリカやカナダ、ニュージーランドなど各国の多くの都市で連帯を示す声援集会が開かれた。
(米ロサンゼルスの中国領事館前の集会での様子など。在米人権活動家・界立建氏のSNSより)
この日、米ロサンゼルスの中国領事館前で開かれた華人団体による声援集会では、参加者らは中国政府に対して「高智晟氏の所在を公表し、即刻釈放するよう」求め、彼に対する弾圧に抗議をした。
ロサンゼルスの中国領事館前の集会現場でスピーチを行った在米人権活動家の界立建氏は「高智晟さん、あなたを忘れてはならない! と私たちの良心が言っている」と述べた。
界氏によると、「この日の集会には100人以上が参加した。このほか、世界中で140以上の国際人権団体が高氏との連帯を示し、彼の釈放を求める共同書簡に署名をしている」という。
共同書簡は米国のホワイトハウスと上・下院、駐米中国大使館などに送られる。
高智晟氏の妻である耿和さんも10日、米サンフランシスコで行われた集会に出席し、「高氏の釈放を求め」、米政府や国際社会に対し、支援を呼びかけた。
「なぜ夫は7年間も見つからないのか? 私たち家族はあらゆる手を使って彼を探しているが、何一つ情報が得られません」
「私はただ、彼が生きているかどうか知りたい」
耿和さんは去年の8月13日もこの場所で高智晟氏の釈放を求めていた。
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