中国の地方政府は今、深刻な財政難のなかにある。その地方政府の傘下にある公安・警察部門も、例外なく「金がない」状態だ。

そこで収入を増やすため、交通取締まりの強化を全力で進めているだが、必死になりすぎて、なんと、交通違反の理由をでっち上げ、ささいな事にも罰金を科しているという。

昔から、あえて見落としやすいとわかっている所に「交通標識」を立てて違反者に罰金切符を切るといった「交通違反ワナ」が存在してきたが、最近ではまたしてもそのような「ワナ」を捉えた動画がSNSで拡散されている。

その動画がこちら。

映像に映るのは中国の、ある交差点の交通標識や道路状況で、そこにはまず「まっすぐ行けるよ」を意味する「白い矢印」があった。しかし、しばらくそのまま進むと、交差点に差し掛かる直前になって、その「白いまっすぐの矢印」は消え、あるのは「左折（のみ）の矢印」だけとなった。

つまり、最初の「まっすぐ行けるよ」の標識を見て安心して、次の「左折のみ」の標識を見落として、「予定通り」にまっすぐに進んでいったら、アウトだということだ。

この許せないレベルの交通違反「ワナ」にひっかかる不運な市民は、いったい、どれほどいるのだろうか。SNSでは相変わらず、そんなワナを作った公権力に対する罵声が響き渡っている。

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