中共党首が軍事会議欠席した理由

2024/10/22
更新: 2024/10/22

最近、中国共産党(中共)の政局は頻繁に変化しており、注目を集めている。中共党首習近平は、重要な会議を珍しく欠席しただけでなく、地方視察の際にも、メディアは、彼が現地の駐軍を視察したことを報じていない。専門家は、習近平が権力を分散されているか、軍部への影響力を失っている可能性があると指摘している。

10月中旬、中共の李強首相は東南アジアの複数の国を訪問し、首脳級の接遇を受けた。

一方で、習近平は14日に全軍の軍事理論工作会議を珍しく欠席した。15日から18日まで、彼は福建省や安徽省などで視察を行ったが、メディアは、彼が現地の軍人と座談会を開いたり、写真を撮ったりしたことを報じていない。

アメリカ在住の政治評論家、唐靖遠氏は「これらの情報を総合すると、非常に重要なメッセージが浮かび上がる。習近平は中央軍事委員会(軍委)で脇に追いやられている可能性がある」と述べている。

中国問題の専門家、陳破空氏は「習近平が地方を視察する際、通常は駐留部隊を視察し、軍人と座談会を開いたり、写真を撮ったり、重要な指示を出したりして、彼の軍事的権力を示すものだが、今回はそれが見られなかった。このような行程は、彼が軍事的権力を失ったことを明確に示している」と指摘している。

最近、中共軍委の副主席、張又侠が頻繁に姿を見せている。外部では、三中全会の期間中に張又侠が習近平に対して何らかの行動を起こしたという噂が流れ、習近平は権力を分散されているのではないかという。

陳破空氏は、「習近平の福建省と安徽省の視察は異常で、いつも同行していた中央政治局常務委員蔡奇は同行せず、習近平の同行者も大幅に格下げされ、副首相の何立峰だけだった。これは習近平が軍権を失ったことを示している」と述べている。