昨年に続き、「コスプレ禁止方針」の今年のハロウィン期間中も、「当局への皮肉」や「社会風刺」ともとれる様々な仮装をして町に繰り出しては集結し、その姿をSNSを通じて世界に拡散する若者が後を絶たない。
本来、ただの仮装イベントであるが、パンデミック当時、中国国内で見られた「大白」と呼ばれる全身を防護服に包んだ防疫要員に扮したり、ロックダウン後、民衆が中国共産党(中共)のゼロコロナ政策に対して起こした「白紙革命」を連想させる、体じゅうに「白い紙」を張り付けた人に扮したりと、今年のコスプレは当局から見ると冷や汗をかくような、現代中国の世相を反映した仮装があまりに多い。
若者たちがあまりに全身を通じて社会や政府への不満を表現しているため、中共当局も神経を尖らせている。
見つかり捕まえられれば「逮捕」。それでもパトロールする公安や警備員を避けながら、そして追いかけ回されながらも、コスプレを続けようとする若者たち。
今回、有名女優 「ファン・ビンビン(范冰冰)」に似せたメイクをしてドレスアップしただけの女性までも逮捕されていることがわかった。罪名は「騒乱挑発罪」、女性は複数の警察官によって連行されてパトカーの中へ押し込まれていた。
「ファン・ビンビン(范冰冰)逮捕」のニュースに「どんな逮捕基準だ?」「メイクもダメなのか!」「あんまりだ!」と非難も殺到している。
(警察が逮捕逮した 「ファン・ビンビン・范冰冰さん」風メイクの女性 杭州)
なお、正義の味方の「バットマン」も逮捕された模様。
(浙江省・杭州でのハロウィン光景)
(広東省広州でのハロウィン光景)
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