中国で暴力事件が頻発 民衆暴動の前触れか?

2024/10/31
更新: 2024/10/31

中国各地で報復的な暴力事件が頻発している。専門家は、経済の悪化や社会不安、一般市民の生活困窮が原因で、民衆による暴力事件の増加は避けられず、これが中国の民衆暴動の前触れだと指摘している。

武漢の市民
「大規模な交通事故があり、何人かが亡くなった。本当に恐ろしい」

最近、中国各地では刃物で人を襲ったり、車で歩行者に突っ込むなど、悪質な事件が多発している。

最新の事件は10月28日に北京海淀区中関村第三小学校の前で発生し、1人の男性が刃物で複数の小学生を負傷させた。また、24日には江西省景徳鎮の大学の門前で車が歩行者に突っ込み、4人の大学生が負傷した。

23日の夜、山東省青島市でミキサー車が数十台の車に衝突し、運転手は「共産党が私を生かさない、私は人を殺す!」と叫んだ。

21日の夜には湖北省武漢市で車が歩行者に衝突し、7人が死亡、11人が負傷した。

分析によると、中国の経済は悪化し、司法制度は不公正で、一般市民は訴える手段を持たず、救済も欠如している。腐敗した官僚による搾取が続き、社会の不満は深刻化している。

『北京之春』のコラムニスト、陳叔涵氏
「習近平の筋が通らない政策により、経済は崩壊寸前で、財政は枯渇し、地方の債務は天文学的な数字に達している。雇用状況は厳しく、一般市民には生きる道がない。これが暴力事件の根本的な原因だ」

最近、中共(中国共産党)は株式市場を利用して投資家を搾取しており、多くの若者が借金をして株を取引し、大きな損失を被っていることが、暴力事件が頻発する重要な要因とされている。

アメリカに住む中国のメディア人 趙蘭健氏
「中国経済の低迷は、必然的に社会的不公平を引き起こす。政権安定を維持する枠組みの中で、中共の法執行システムは社会的正義を失い、民衆の暴動が大量に発生することは避けられない。凶悪な殺人事件は増加し、社会治安は深刻に低下するだろう」

最近、中国では民衆が官僚を殺害する事件が増加している。最新の事件は25日に湖北省宜昌市のコミュニティの女性書記が切りつけられた。

分析によると、暴力事件の頻発は中国における民衆暴動の引き金となる可能性がある。

陳叔涵氏は次のように述べている。
「中国での民衆暴動は主に社会の底辺で発生している。彼らは元々、何も持っていないため、どんな状況でも逃げ道がないと考え、思い切って行動する。重要なのは、中共が市民を分断し、団結して力を合わせることができない点だ。もし多くの人々が生きていけなくなれば、民心が一つに向かう可能性があり、組織化されて民衆暴動が起こることもあり得る。そうなれば、中共の政権は危機に瀕する。たとえ一千万人が組織化されても、共産党は終わりを迎えるだろう」