中国 高速道路は閉鎖、フライトも大幅な遅延

【動画あり】白いスモッグにおおわれる北京 もはや「名物」

2024/11/03
更新: 2024/11/03

北京ではここ数日、白いスモッグにおおわれている。

アメリカ大使館周辺では「中程度」水準の大気汚染を示すデータが観測された。

2日、中国気象局によれば、深刻な地域では視界が30メートルほどだ。「視界が10メートルだ」という現地(通州区)のネットユーザーもいる。

 

スモッグでかすむ北京市街(ネットより)

 

視界の悪化により市内の高速道路は一部の区間が封鎖され、フライトも大幅な遅延が発生した。

中国のSNS上では北京市民による「スモッグ関連話題」が熱い。

「私は15階にいるが、下を見下ろしても何も見えない」

「中国伝媒大学あたりにいるが、今日はまだいい方だ、少なくとも向かいのビルの頂上まで見えている。1日はもっとひどかった。朝6時に自宅カーテン開けたら、道路や向かいの建物も見えなかった、その時、一瞬だけ自分は死んじゃったのかとすら勘違いした」

(スモッグでかすむ北京市街)

 

「北京ダック」と「京劇」といった北京のこれまでの名物に加え、今の北京では大気汚染によって引き起こされる「北京咳」も、海外の観光ガイドブックに掲載されるほどの名物となっている。

なお、「北京咳」というのは外国人が勝手にそう呼んでいるだけであって、正式な病名ではない。その実態というのは、北京に降り立つと呼吸器症状が発症し、北京を離れればケロッと治るようだ。

ちなみに、「北京咳」などと呼ぶと「北京に対する侮辱」だとして、中国の政府系メディアは怒るようだ。

 

スモッグでかすむ北京市街。(ネットより)
スモッグでかすむ北京市の空港。(ネットより)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!