バンス次期副大統領 選挙前に中共ハッカーに携帯ハッキングされる

2024/11/08
更新: 2024/11/08

バンス次期副大統領は先月31日、自身の携帯電話が中国共産党の組織によってハッキングされたと述べた。

米国の人気ポッドキャスト司会者のジョー・ローガン氏が主催する「ジョー・ローガン・エクスペリエンス」で、バンス氏は中共側の組織が自身の携帯電話をハッキングしたが、メッセージのほとんどはSignalなどのサードパーティアプリを使用して暗号化されていたと述べた。

「彼らに本当に窃盗されたとは思っていない。いずれ分かるが、彼らは送信された暗号化されたメッセージを受け取ることができなかったようだ」とバンス氏は述べた。

この事件は、FBIと米サイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁(CISA)が「商用通信インフラストラクチャへの不正アクセス」に関する調査を認める共同声明を発表してから1週間も経たないうちに行われた。

バンス氏はまた、トランプ氏の電話が中共と関係する者によってハッキングされたと考えていると述べた。

バンス氏によると、中共系ハッカー集団「ソルト・タイフーン」と呼ばれる中共の大規模な取り組みの一環で、米国のインフラに侵入しているという。

中共系のハッカーには「ソルト・タイフーン」のほか、水道や航空交通管制システムなどの重要なインフラを含む、数千の米国のシステムに侵入することを目的とした「ボルトタイフーン」と呼ばれる中国のサイバー攻撃グループも存在する。

「私たちは本当の問題を抱えています」とバンス氏は述べた。

特に2024年の大統領選挙の結果に影響を与えようとする中共の取り組みは、例年よりも積極的で影響力を増している。

米国家情報長官室は7月、中共当局について「米国のソーシャルメディアプラットフォーム上のデータを収集および監視する能力を拡大しようとしている。おそらくは世論をよりよく理解し、最終的にはコントロールするためだ」と発表した。

ソーシャルメディア企業のメタ(旧フェイスブック)も、中共が支援する「スパムフラージュ」グループを世界最大のオンライン工作グループとして特定し、中共の工作員がアメリカ人を装って、SNS上で約4800の偽のアカウントを作成していると明らかにした。

エポックタイムズ特派員。専門は安全保障と軍事。ノリッジ大学で軍事史の修士号を取得。