ケネディ・ジュニア氏は米FDAの「全ての部門」を「廃止すべき」と発言 政権入りの可能性も

2024/11/07
更新: 2024/11/07

トランプ次期大統領を支持する元大統領候補ロバート・F・ケネディ・ジュニアは6日、米食品医薬品局(FDA)の官僚機構を縮小すべきだとの考えを示した。

トランプ氏は選挙前、ケネディ氏が医療、食品、医薬品を監督する連邦機関の要職に就く可能性があると示唆していた。

ケネディ氏は6日、米MSNBCとのインタビューで「FDAの栄養部門のような、仕事をしていない部門は丸ごと廃止すべきだ。彼らは子供たちを守ってくれていない」と語った。

そのうえで、「私なら政府機関の腐敗を取り除くことができる」と述べ、トランプ次期政権入りに意欲を示した。

ケネディ氏は今週初め、米FOXニュースとのインタビューで「私が何をするかはわからない。昨日、トランプ氏とそのことについて話し、私が何を望んでいるか聞かれた」と述べた。

先月米ニューヨークにある大規模アリーナ「マディソン・スクエア・ガーデン」で開催された集会で、トランプ氏はケネディ氏を政権入りさせ、「健康についてワイルドにやらせてみたい 」と繰り返した。

「食糧についてはワイルドにするつもりだ。ワクチンについても同様だ」と述べた。

先月、トランプが出席した米NYで開催された恒例のアル・スミス・ディナーでは、トランプ氏は「しばらくは彼に暴走させておいて、その後は私が彼を抑え込まなければならないかもしれない。彼にはかなり突飛な考えがあるが、そのほとんどは本当に良いものだ」と語った。

ケネディ氏は、トランプ陣営の政権移行チームに加わっている。

トランプ陣営の政権移行チームの共同議長で、資産家のハワード・ルトニク氏は、先週CNNの取材に応じた。ケネディが米保健福祉省(HHS)の長官に任命されるかどうかについて質問に対し、ケネディがHHSに「勤務する」というよりも、ワクチンに関するデータなどを提供する役割になる可能性があると述べた。

ケネディ氏は先週末、水道水に少量のフッ素を入れることをトランプ氏が禁止する可能性を示唆し、注目を集めた。

米国では、一般的に水道水に少量のフッ素が含まれている。虫歯予防の目的で一部地域で行われている施策で、特に子どもの歯の健康に役立つとされる。しかし、賛否が分かれており、健康への長期的な影響や安全性について議論が続いている。

ケネディ氏は、Xに「1月20日、トランプ氏率いるホワイトハウスは米国のすべての水道システムに対し、フッ素を除去するよう勧告するだろう」と投稿している。

トランプ氏は3日に米NBCニュースに、水道水に含まれるフッ素についてケネディとまだ話したことはないと語った。

ケネディ氏は米大統領選に無所属候補として出馬していたが、8月に撤退を発表。トランプ氏を支持すると表明していた。ケネディ氏は先日のマディソン・スクエア・ガーデンでのイベントを含め、トランプ氏の集会に複数回参席している。

ニューヨークを拠点とするエポック タイムズの速報記者。