社会問題 学生の集団サイクリングブームが取り締まり

「私たちにはお金も仕事も、未来もないんだ」 ある中国大学生の「告白」

2024/11/16
更新: 2024/11/16

中国当局はこの頃、学生の間で爆発的ブームとなった騎行集団サイクリング(参加人数が数十万人)」への取締りに躍起になっている。

中国のネット上に「ある集団サイクリングの参加者の大学生による告白」と題される動画が拡散されているのだ。

この大学生は、自分の世代の大学生が直面する窮状と、集団サイクリングに参加した動機について述べたものだ。

「幼い頃から、ずっと(親や教師の)言うことを聞いて来たのに、私たちにはお金も仕事も、未来もない」

「今回の集団サイクリングは、意義ある思い出になるかもしれない」

 

 

「スープ餃子を食べるために開封市を目指す」この「騎行(集団サイクリング)ブーム」は一見、他愛のない、いかにも今どきの若者にありがちな「貧乏旅行」であるように見える。

しかし「その背後には、複雑な社会問題をが隠されている」と多くの専門家は分析する。

就職できず、人生に絶望した大勢の若者たちが、最終的に「何をする」のか? 

それは中国共産党当局でも予測不可能だ。

この問題について、中国社会民主党の劉因全主席は、「将来に希望を見いだせない学生たちにとって、例えそれが小さな事であっても、処理方法を1つでも間違えば、それがきっかけとなり、重大な事件を引き起こすきっかけになりかねない」と指摘している。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!