権力衰退の兆しか 中共党首決定の出勤日が休日に

2024/11/19
更新: 2024/11/19

中国共産党(中共)の国務院は、2025年から「除夕(大晦日)」を法定休日に戻すと発表した。この変更は、習近平権力の衰退を示す信号と見なされている。

李強首相は、新しい規定に署名し、法定休日を13日間に増やした。大晦日(おおみそか)と5月2日がその中に含まれている。

大晦日は中国で最も重要な伝統的祭日で、元々は法定休日だったが、2013年に習近平が就任して以来、外されていた。多くの人々は、除夕が「除習(ちゅうしい)」つまり習近平を除くという意味の言葉の発音と似ているとして、特に敏感な問題と考えている。

今回の除夕の休日復活について、分析者は習近平の権力が衰退していることを示していると考えている。

国際問題評論家の唐浩氏は次のように述べている。
「過去2年間、中共が『大晦日』の休日を取り消してきたことは、習近平の権力が頂点に達し、古代の帝王のように『避諱(ひき)』を求め、権力を固めて『除習』の状況を避けようとしたことを示している。しかし、李強が『大晦日』の休日を復活させると発表したことは、彼自身の意志ではなく、習近平の権力が再び弱体化し、分割されていることを示している」

さらに、専門家は習近平が最近多くの軍事会議を欠席していることを指摘し、軍の権力が疑似的に失われている可能性があると述べている。大晦日の休日の復活は、中共内部の権力再構築の始まりを示している可能性もあり、習近平の将来の地位に対する関心を引き起こしている。

唐浩氏は次のように述べている。
「過去2か月間、中共は習近平の権力が衰退しているという兆候を徐々に外部に発信し、将来の指導部の大きな変動に備えている。しかし、習近平は在任中に多くの敵を排除してきたため、もし彼が権力を失った場合、命の危険があるかもしれない。したがって、今後の観察ポイントは、習派が反撃を試みるか、そして中共内部でより大規模な権力闘争が起こるかだ」

分析によると、通常、中共の党首に関する禁忌は簡単には変わらず、権力の地位が揺らぐ場合にのみ禁忌が破られる可能性がある。

中共は「無神論者」と自称しているが、党の上層たちは様々なタブーに対して常に深い信念を持っている。