政府は2025年2月28日、能登半島地震の復旧・復興支援のため、2024年度予算の予備費から1068億円を支出することを閣議で決定した。この決定は、石川県が2025年を復興元年と位置付けていることを踏まえ、被災地の創造的復興を加速させる狙いがある。
支出の内訳は、新設する「能登創造的復興支援交付金」に500億円、災害廃棄物処理に423億円、公共施設の復旧などに146億円が充てられる。
石破首相は能登半島地震復旧・復興支援本部の会合で、「政府としても一丸となって被災前の活気ある街並みと人々の笑顔を取り戻すため、生活となりわいの再建、被災地の創造的復興に取り組んでいく」と述べた。
新設する能登創造的復興支援交付金は、地域の特性や被災状況を考慮し、柔軟かつ機動的に対応できるよう設計されている。石破首相は「能登の創造的復興に必要となる政策に対して柔軟かつ機動的に対応できるよう特例的に補助率を引き上げた自由度の高い交付金としている」と説明した。
この支援策は、能登半島が地震や豪雨による度重なる被災により甚大な被害を受けていることに加え、過疎化・高齢化が進んでいる地域特性を考慮したものである。政府は、景観や町並みの再生をはじめ、能登の創造的復興が地方における復興のモデルケースとなることを目指している。
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