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中国 中共政府の発表とは乖離した厳しい現実

中共政府の隠蔽も困難 中国各地で「鳥インフルエンザがヒトに感染」

2025/03/05
更新: 2025/03/05

中国ではいま、複数のウイルスが同時に流行しており、病院も火葬場も大混雑している。また、年齢に関係なく、突然死する人も相次いでいると言う。

特に、懸念されている「鳥インフルエンザのヒトへの感染事例」も各地で発生しており、多くの感染者が亡くなったことや中国国内の複数の省に、突然、隔離区域が設置されていることなど、大紀元や姉妹メディア・NTD新唐人テレビによる取材で明らかになって来ている。

中国疾病予防管理センターの「2024年12月の中国における懸念される公衆衛生上の突発事態リスク評価」によると、昨年11月、中国では5つの亜型の鳥インフルエンザによるヒトへの感染例が23件報告されており、そのうちH9N2が17件、H5N6が3件、H10N3が1件、H10N5とH3N2が1件となっていた。広西チワン族自治区で検出されたH5N1鳥インフルエンザは1件のみで、ベトナムから輸入されたものだ。

上海市では新年早々、「公衆衛生上のリスク」という理由で全市で「生きた家禽類の取引」を3年間禁止すると発表した。これと、上海の病院の救急外来には「10日以内の家禽類との接触歴があれば報告せよ」と呼び掛ける看板が立てられている事態を合わせて、「上海で深刻な鳥インフルエンザが発生したのではないか? ヒトに大規模感染する事態が起きたのではないか?」と市民の間で不安が広がっているのだ。

湖南省懐化市(かいか-し)でも、疾病管理センター職員らは2月23日~25日、「新型コロナ」や「鳥インフルエンザのヒトへの感染」に対応したトレーニングを行ったと言う。

2月27日、中国の防疫当局は「国内においてサル痘や鳥インフルエンザのヒトへの感染などの感染症が新たに発生している」と認めながら「感染は散発的なもので、発生率も低い状況にある」としている。

元米国陸軍研究所ウイルス学実験室主任の林暁旭(りん ぎょうきょく)氏は、「当局も、ようやく鳥インフルエンザのヒトへの感染について言及した。これはつまり感染が生じていることを認めざるを得ないほど事態が深刻化していることを意味する。

しかし、具体的な感染者数や死亡者数、感染リスクの高い地域がどこなのかなど詳細については、言及しておらず、当局の通告は、無責任なものであり隠蔽に満ちている」と指摘している。

「病院で検査したらA型インフルエンザでもノロウイルスでもコロナでもなかった、結局どんなウイルスに感染したのかわからずじまい」「どんなウイルスに感染したのか医師から告げられない」など、SNSを通じて訴える市民も多く、不透明な体制に市民は困惑している。

一方「病院と葬儀場が非常に混雑」「火葬するのが間に合わないから本来禁止していた土葬を許可された」といった民間の声がSNS通じて海外にまで届いているにもかかわらず、中国共産党政府は自身のメディアを通じて、大した事は何も起こっていないという雰囲気を醸し出そうとしている。

新型コロナから鳥インフルエンザまで、感染症関係の話をすると、すぐさま当局によって「デマ」と決めつけられかねないような厳しい言論統制のなかにあっても「中共政府の発表とは、乖離した厳しい現実がある」とは市民も見聞きしたことや雰囲気などから感づいている。

 

画像は、混雑する中国の病院で参考写真(NTD新唐人テレビの報道番組より)

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!