石破茂首相は、4日午後の衆院財務金融委員会で、「財務省解体デモ」について「承知している。国民の不満や怒りが体現されており、等閑視(いいかげんに扱って、放っておく)すべきではない」と述べた。
そのうえで、「ご理解をいただくべくさらなる努力をしていかないといけない」と、れいわ新選組、高井崇志幹事長の質問に答えた。
最近、「財務省解体デモ」が財務省や各地の財務局前などで展開されている。先月21日には、東京・霞が関の財務省前で約1千人が参加するデモが行われ、大きな話題となった。
高井氏は、こうしたデモが行われる要因として、「政府はなかなか減税の話をせず、財務省が財政健全化ばかりを言う、緊縮財政という考えだ。積極財政に行かないところに大きな不満がある」と語った。
このほか、予算編成権が集中する財務省の権限が強大なことも問題視されていると述べた。
これに対し、石破首相は「財務省が恣意的に勝手に予算を作ることを意味しているものではないし、国会の議論の前に与党の議論等々がある」と述べたうえで、「そこにおいて、財務省が横暴な振舞いをしているとは認識していない」と説明した。
また、「デモ隊が来たり、宗教みたいに言われたり、なかなか財務省も大変なところだ」とも語った。
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