3月8日、山西省呂梁市(りょりょう-し)の大学のそばにある橋の下から大量の現金が見つかった。
見つかったお金は中国の「一枚100元(約2千円)」という最高額面紙幣だ。目撃者によると、バラになっていた札もあれば、束の状態のものもあったという。
目撃者いわく、橋の下の現金は、「総額は10万元と推定される」。しかし、「どういった経緯で落とされたのかがわからなかったため、誰も拾う勇気がなかった」という。
結局、お札は市民の通報で駆け付けた現地警察によって「調査」の名目ですべて回収された。
「橋の下に大量の現金」の現場動画はSNSを通じて拡散され、
「また札束ばらまきか?」
「これは証拠隠滅を図る汚職官僚の仕業でなければ、人生に絶望した者の最後の主張なのだろうか?」
「いずれにしても故意に落とされたものだとすれば、それはどれほど絶望すれば、命の次に大事なお金をバラまけるのか?」
などと、嘆く声が広がった。
(当時の様子)
生存環境が悪化の一途をたどる今の中国では、ショッピングモールや河川の橋から飛び降り自殺を図る事件が絶えない。なかには、人生に失望して究極の決断をする前に、高額面紙幣をばら撒くケースも後を絶たない。
例えば、新型コロナ(中共ウイルス)を封じ込めようとした「ゼロコロナ政策」下のロックダウン中の武漢では、同様の現金ばら撒き事件が何件も起きている。
昨年1月に、広東省広州市で起きた社会報復事件の市民を、無差別に轢き殺した暴走車の運転手の男も、犯行後に紙幣をばらまいていた。
昨年8月にも、河南省鄭州市で自殺前の女性が、マンション11階から大量の現金をばら撒いていた。
昨年12月にも、雲南省大理市にある著名な観光スポット「大理古城」の楼閣上から大量のお札がばらまかれた。
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