3月12日、ドナルド・トランプ大統領はホワイトハウスでアイルランドのミホール・マーティン首相と会談中に、ロシアとウクライナの停戦問題について言及した。
彼はロシアのプーチン大統領に対し、ウクライナが11日に停戦に同意した後も戦闘を続ける場合、アメリカから「壊滅的な」打撃を受けることになると警告した。
トランプ大統領は、アメリカの代表団がこの提案を議論するために「ロシアへ向かっている」と述べた。さらに、ロシアが停戦に同意することを望んでいるとも付け加えた。もし同意が得られれば、この血なまぐさい戦争を終わらせる道筋の80%を達成することになると語った。
また、トランプ大統領はロシアが戦争を続ける選択をした場合、その制裁は「壊滅的なもの」になる可能性があると述べた。
「金融的にできることはいくつかあるが、それは楽しいものではない」「私は和平を得たいと思っている。平和を見たいのだ」「我々はいくつかの物事を完了する段階に近づいている」とトランプ氏は述べた。
トランプ大統領は、ウクライナはかつては対応が難しい相手だったが、現在ではその姿勢を変えたと信じていると述べた。停戦合意の可能性について評価することは拒否したものの、「これはロシアにとって意味のあることだ」と信じていると語り、「土地問題についても議論した」と明かした。
また、トランプ氏はウクライナが11日にアメリカの提案による30日間の停戦を受け入れた後、今度はロシアのプーチン大統領の決断次第であると述べた。
「我々は見守らなければならない。今やロシア次第だ」とトランプ氏は語ったが、プーチン氏との会談が予定されているかどうかについて明言しなかった。
プーチン氏が停戦合意を守ると信じているかどうか問われた際、トランプ氏は「まだ実質的な会話をしていない……我々は今ウクライナに停戦へ同意させることができたばかりだ。ロシアの決定についてもすぐに分かるだろう」と答え、「私はいくつか前向きなメッセージを受け取ったが、それだけでは意味がない」と述べ、「これは非常に厳しい状況だ」と強調した。
一方、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ウクライナがアメリカの提案を受け入れ、ロシアと30日間の停戦に同意したことを歓迎した。
エルドアン氏はポーランドのドナルド・トゥスク首相との共同声明で、「我々はロシアも建設的な対応を示すことを望んでいる」と述べた。
またエルドアン氏は、トルコがさらなる和平交渉を開催する用意があることを再度表明した。
2022年2月にロシアがウクライナへ侵攻した数か月後、トルコは両国間で初めて会談を主催し、黒海穀物輸出安全通行協定の締結を助けた経緯がある。
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