トランプ大統領は30日、米NBCニュースのインタビューでプーチン大統領に対し「非常に腹を立てている」と明かした後、「彼が約束を破る人物だとは思わない」と述べ、やや態度を軟化させた。
トランプ氏は「プーチン氏がゼレンスキー大統領の信用性に言及し、ウクライナの新しい指導者について語り始めたとき、私は非常に腹が立った」と述べ、ロシア・ウクライナ戦争終結に向けた米国の取り組みをロシアが阻害していると判断した場合、ロシア産原油の追加関税を課すとけん制していた。
トランプ氏によると、自身が立腹していることをプーチン氏は知っているという。記者からプーチン氏との関係が最低水準にあるかと問われると、トランプ氏は「いいえ、そうは思わない」と答え、「私は彼を長い間知っている。私たちはいつもうまくやってきた」と語った。また、「プーチン氏がゼレンスキー氏を好きであろうと嫌いであろうと、彼はゼレンスキー氏と取引をするはずだ」との見方を示した。
「だから、私は(米ロ間の停戦交渉の結果に)満足していないが、プーチン氏は良い対応をしてくれると思う」と述べた上で、「ロシアに二次関税を課すことは絶対に望んでいない。だが、もし課せられたら、あまり良いことではないだろう」とも語った。
トランプ氏は、ゼレンスキー大統領についても言及。ゼレンスキー氏が鉱物資源をめぐる協議からの撤退を望んでいると述べ、不満を吐露した。「ゼレンスキー氏は鉱物資源の取引から手を引こうとしている。彼はまずいことになる、本当にまずいことになる」と述べ、ゼレンスキー氏をけん制した。
その上で、トランプ氏はもしゼレンスキー氏が鉱物資源の協議から撤退すれば大きな問題に直面すると警告した。
トランプ政権はウクライナにある鉱物資源の共同開発で、ウクライナ側と協定の締結に向けた交渉を続けている。
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