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ホワイトハウス 代表取材を交代制に 大手通信社の専属枠を廃止へ

2025/04/17
更新: 2025/04/17

米ホワイトハウスは15日、トランプ大統領を代表取材する記者団(プール)の構成を変更する方針を発表した。これまでAP通信、ロイター通信、ブルームバーグ通信の3大通信社に割り当てられていた固定的な取材枠を廃止し、今後は30社程度の報道機関が交代で取材にあたる形に変更するという。

プール記者団とは、限られた人数で大統領の日程に同行・取材し、その情報を他の報道機関と共有する体制のこと。ホワイトハウスでの会見や、大統領執務室での発言、さらには空軍一号(エアフォースワン)での移動中に代表して報道する役割を担っている。

従来、通信用の速報性が重視されるAP、ロイター、ブルームバーグの3社は、この枠を恒常的に確保し、迅速な報道を通じて世界中のメディアへ情報提供を行ってきた。ホワイトハウスの新たな方針では、これらの大手通信社も他の新聞・雑誌メディアと同様に、取材枠を交代制で共有することになる。

ロイターの広報担当者は今回の変更について、「ロイターの報道は日々、世界中の数十億人に届いており、政府が取材を制限することは、独立性と正確性を保つ報道への妨げとなる」と懸念を示した。

また、ホワイトハウスのレビット報道官は、AP通信の取材申請を拒否した際、「誰がエアフォースやオーバルオフィスといった特別な場所に立ち入れるかは、ホワイトハウスが判断する」と述べた。これまでは、プール記者団の構成は記者側の団体「ホワイトハウス記者協会(WHCA)」によって決定していた。

先週、ワシントンD.C.の連邦判事は、ホワイトハウスに対しAP通信の記者を他の記者と同様にプール取材に加えるよう命じた。これに対し、ホワイトハウスは控訴している。

トランプ氏はこれまでもたびたび、主流メディアに対して「フェイクニュース」と強く批判してきた。昨年11月には演説中、防弾ガラスの隙間に触れ、「自分を狙うならフェイクニュースを通してくるしかない」と発言。その後、選挙陣営の報道官はトランプ氏はメディアの安全を気にかけたと説明している。

また、トランプ氏は3月にも自身のSNSで「失敗したニューヨーク・タイムズが、ひどい記者に書かせた退屈なフェイク記事ばかりを載せている」と投稿し、「彼らは選挙を操作しようとしているが、結果は明白だ。アメリカを再び偉大に!」と書き込んだ。

秋生
中国語大紀元の記者