トランプ大統領は、米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長について、利下げ判断が「遅すぎる」と不満を漏らし、「一刻も早く解雇すべきだ」と指弾した。

トランプ氏は17日、SNS「トゥルース・ソーシャル」で、パウエル氏について「彼は仕事をしていないと思う。遅すぎる。いつも遅すぎるし、遅い」と投稿した。

また記者団に対し、「私は彼に満足していない。そのことは彼も分かっている。もし私が彼を辞めさせようとすれば、彼は辞めるだろう」と述べ、パウエル氏を解雇する可能性も示唆した。

最近行われた欧州中央銀行（ECB）の会合で利下げが行われるとの観測が出ており、トランプ氏は米国も利下げすべきと指摘した。

パウエル氏のFRB議長としての任期は2026年5月までとなっている。FRB議長の解任は「正当な理由」が必要とされており、政策上の意見の相違のみでは難しいと考えられている。 ​

トランプ氏は一期目にも、パウエル氏に対して何度も公に不満を表明していて、金利をもっと早く下げるべきだったと繰り返し批判していた。